日々の進歩

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赤目 カムイ伝34

カムイの忍術の師匠「赤目」。このマンガにおける最強キャラである。
カムイより一足先に抜け忍となり、逃亡の身となる。その生活中に
「夢屋七兵衛」と知り合い、彼についていくことにした。
「金の力で権力に立ち向かってやる」という野望を持って彼のことを
面白いと赤目は感じて、彼のための下調べや裏工作を引き受けるように
なる。

しかし段々と彼の路線に疑問を感じ始めてくる。そして「裏切り」。お店の
危機をあえて夢屋に知らせず、それが原因となって彼の店は崩壊。逆上
した七兵衛が拳銃で赤目を撃ち、赤目は死亡した。
第二部では一度も登場していないが、カムイが圧倒的力で「誰かに負けそう
になった」場面で
「こんなことができる人間は、そう多くはない。」
「いったい誰だろう」
「手風か、もしくはあのお方(赤目)しかいない」
という言い回しが登場するので、もしかしたら生存しているのかもしれない。
しかし表には一度も出てこなかった。

彼は情け深く、作戦で利用した姉弟に親切する場面が登場する。
敵の相手から「その甘さ、命取りになりますぜ」とか言われてしまうことも。
しかし忍者としては無慈悲で
「若い母親と息子2人」という連れを、殺害できずに悩んでいたカムイのために
自らが手を血で濡らす場面が登場する。

忍者としては誰にも負けないが、常に誰かに狙われているという宿命を背負う。

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サエサ カムイ伝33

非人頭横目の娘、サエサ。彼女はカムイのことが好きで、幼少時
ストーカーのようにカムイの後ろをつきまとっていた。忍者になったカムイ
を追いかけて忍者(くのいち)になる。行動力が高く、カムイを殺害しよう
とした上司に
「なんでカムイを殺しちゃったの?えーん!」と胸に泣きつく振りをして
ナイフで彼の胸元に刃を突き立てて殺害。結局その上司は
「元々罪人で、殺される宿めにあった」ためサエサはお咎めなし。

カムイ伝第二部では、別の男(50代くらい)と仲良くなっているのを
目撃することになる。

カムイのことを恨み、正助の息子「一太郎」を誘拐した経歴を持つ。
正助とナナは「神隠し」に遭った、と解釈して悲しみに沈んでいる。
その神隠し前後の彼らの周囲の様子からカムイは
「これはサエサのせいだ」と推測し、彼女から一太郎を奪還した。
「一太郎」と「正助、ナナ」との再会の場面は詳しく描かれなかったが
笑顔で叔父であるカムイと修行する一太郎の姿が描かれる。
カムイの得意技「霞斬り」の変形技を使用するような様子も見せる。

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蔵屋 カムイ伝32

目付のお抱え商人である「蔵屋」。最終的に彼は目付の指示で拷問を受け
殺される。

彼は「藩札」という制度を開始しました。そのため日置藩の経済は荒れます。
農民たちは困窮し、一揆を起こしかねないほど貧しくなりました。豊作の時は
かなり豊かな生活ができるのですが、飢饉や経済危機が起きるとそれだけで
餓死者が出かねない暮らしへと変わってしまいます。それがこのマンガの
農民の暮らしです。

この藩札騒動は異常で、下級武士の中からも死亡者が出ました。
「米を変えなくなった」「給料としてもらった藩札の市場価値が暴落した」
という理由で
「一家心中」。
家の家宝を質屋に入れようとしたところ、微弱なお金しかもらえなかった
ことを理由に「切腹自殺」。
そのような武士たちが出てきます。

最終的に蔵屋が死亡することでこの騒ぎは収まりましたが、これがきっか
けとなり正助グループは遠方へ逃亡します。夢屋七兵衛の手引きで
「鉱山」や「スルメ工場」へ一部の農民が移住したのです。

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白狼 カムイ伝31

カムイ伝の最初は人間は出てこない。「白狼」の生い立ちから物語が
スタートする。母狼の体内から生まれた、一匹だけ特別に「毛皮が白かった」
オオカミの子供。

彼は自分の体の色の違いゆえに、兄弟に差別されて育ちました。
しかし皮肉にも「自分をからかい半分でおいかけてきた兄弟」がワシにさらわれ
て死亡します。白狼の目立つ「白」の色を追いかけてきたワシが、たまたま
タイミングがぴったり合ったその兄弟を殺したのです。

その後母親および兄弟、群れの仲間が死に。彼は一人ぼっちになります。
「片目」という、目が片方潰れた狼にすがり付こうとするのですが追い払われて
しまいます。

その後彼は偶然大穴の下に落ちて、身動きが取れなくなります。このままでは
餓死してしまうところだったのですが、そこへ通りがかった「狩人」が
「これは珍しい!白い毛皮の狼だ!」と捕らえようとして
「上から丸太を落として、斜めに橋のようなものを作って」
下へ降りてきます。そこを「ワン!」と吠えて脅し、その狩人の丸太を使って
上へ逃げていきました。

彼は弥助と面識があります(といっても人間ではないですが)
赤子状態のカムイとも出会っています。

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笹兵庫 カムイ伝30

草加竜之進の父親および一族は、領主の策略にはまって最終的に
取り潰しとなりました。そのため最後の最後に竜之進一人を旅に出させた
上で、草加一族は日置藩に対して反乱を企てます。剣で武装し、領主に
歯向かうのです。そこに討伐隊が来ました。そのなかに「笹兵庫」がいまし
た。笹一角の実の弟です。

旅に出て馬に乗り歩いている竜之進は、異変を感じて引き返します。すると
草加一門本体を倒した兵庫が竜之進のところに来ました。
「父上はどうした?」と問いかけた竜之進に兵庫は
「私めが」
「この手で」
「殺しました」と言います。逆上した竜之進は兵庫に斬りかかります。
そして足を踏み外して崖から下へ、川へ落ちていきました。

その後「笹兵庫」は死刑になります。「草加竜之進を打ち逃した」という
罪で。これも領主と目付の陰謀です。
「草加さまあっての私」
「そうであったはずなのに」
「なんという私は愚かなことを」
「草加さま。今あなたの元に参りますぞ」
と、白い着物を着た兵庫は切腹して絶命。

そのエピソードを「水無月右近」から聞いた笹一角は、「目付の奴め」
「許せん!」と怒って日置藩に戻り、彼を殺そうとします。最終的に
「横目」のせいで取り逃がしました。

その後一角と竜之進は非人部落にまで放り込まれることになる。

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左ト伝 カムイ伝29

コピーの「左ト伝」。老人左ト伝を「もう死んでしまった伝説の人」であると
勘違いして、同じ名前を名乗っている。本人に顔を合わせて恐縮する場面
も登場する。弓の勝負に負けて、お詫びとして酒を差し出す。

やはり超高度な技を持っている。上へ放り投げた「ひょうたん」を、一度矢で
射抜く。そしてそこに空いた「穴」を、4連続で矢を通す。地面に落ちる間に。
そんな芸当をやってのける。
鏡隼人(イコールカムイ)の前で。

最終的には「サエサ」の目の前で死亡。「抜け忍」として追い詰められ、周囲
を囲まれる。そして上空高くジャンプしたところを
「手裏剣」
「クサリガマ」
「槍」
などで刺されて死亡。最後の最後に4本程度の矢を放ち、それが忍者の
「腕」
「肩」
「腹」
などに命中する。前にも話したがおそらく「クサリカタビラ」などの、刀を通さない
防具で体を守っている忍者です。その体を射抜くことができるというのは、
よほど「忍者の体の急所」を熟知しているからでしょう。そして
「人間の体全体」を何となく狙うのではなく」
「肘の3センチ上」とか「肩の首から斜め下8センチ」みたいなポイントを
ダイレクトで射ることができるだけの超高度な技の持ち主でしょう。

ちなみに海の上では矢をコントロールできなかった。老人(本物)はできた
のですが。左ト伝老人は、小船の底を矢で「衝撃破壊」するという、すごい
パワーを持っている。穴が開くのではなくて「15センチくらいの大穴が開く」
のです。1本の矢でね。ぎざぎざに木材が壊れました。その矢を数本受けて
左ト伝の小船は大破。

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橘玄蕃 カムイ伝28

目付の弟橘玄蕃。息子一馬と同じく無人流を扱う。ちなみにカサグレを
銃で殺害したのはこの人。最終的には竜之進に敗れて瀕死の重傷を負い、
第一部は終了する。第二部では一度も登場していないので生死は不明。

この橘玄蕃と手風が戦闘したことがあります。理由は自分の屋敷に度々
潜入する「忍者たち」に気が付いてしまったため。目付本人は剣術の素人
なのであまり気にしないようでしたが、彼が何者かの気配を感じて天井に
刀を投げて突き刺す場面が3回くらい登場する。
「ネズミめ。いったい何をかぎまわっているんだ」と。
ようやく追い詰めたのか、広い平原で彼ら二人は戦闘します。

倒したと思って彼の胴体を切り落とした橘玄蕃は、逆に刀が折れます。
「クサリカタビラに刀は効かぬ」
無人流の投げ技で相手を上空に投げ、そこを刀で突き刺したらそれは
餓死者の死体。
「餓死者の死体など抱いてどうする?」
油をかけられ、火を投げられ、髪が燃えてしまう程苦しんだ末、玄蕃は
負けを認めます。そして最終手段

「お願いだ。日置藩の秘密を教えてくれ、頼む。このとおりだ」
と土下座してお願いします。しかし受け入れるはずもありませんね。
「かわいいものよのう」
「知ったらお前は命を落とすぞ」
「知るために命を懸けて、そして知ってまた命を失う」
「命がいくつあっても足らぬな」
「ハハ」
「忍にも見えない闇はある」
そう言って手風は消えていきました。

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庄屋 カムイ伝27

正助らの住む花巻村の庄屋。農民たちは「庄屋さま」と呼んでいる。
元正助の主人であった。

正助の圧倒的な頭脳を買って百姓へしてあげた人間。しかしその理由は
「正助が文字の読み書きができるようになった」ことと
「年貢帳の不正をそれゆえに正助が見抜いたから」
でした。「庄屋さまがこの村の年貢をごまかしていることは知っています」
「その年貢帳の写しは別の村の人間に預けていますだ」
「もし半年間俺から連絡がなかったのなら」
「彼が自動的にその書類を武士に届けるようにしておりますだ」

と主張し、一歩も譲らなかったからです。そこで庄屋は
「お前を本百姓にしてやるから、その年貢帳の写しをよこせ」という交渉を
持ちかけ、正助がそれを了承して喜びました。

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手風 カムイ伝26

カムイと並ぶだけのハイレベルな忍者手風(てぶり)。
彼は抜け忍となる。

あるとき日置藩2代目当主(笹一角に潰された直後、ほんの短期間だけ
就任していた)。彼の側近に「オト」という女性がいました。彼女は忍者
でした。身分を隠して「日置藩の秘密」を調べる一員でした。カムイ手風
とは面識はありません。「第一次」の調査団がカムイらであり、カムイは
秘密にたどり着いた時点で失踪しましたので、忍者本部にはその結果は
入ってきてはいません。その「第二次」の調査団の一人にオトがいました。

手風はそのオトの鮮やかな忍術を見て「放っておくには惜しい」と思いました。
そこで術を使ってオトを捕らえます。そして替え玉の女性(忍術で操っている)
をオトの代わりに忍び込ませました。そして時間が経過し、いよいよ日置藩の
秘密が暴かれます。それと同時にオト(の替え玉女性)も口封じのために
殺害されました。

「あれを見ろ」
「あれがお前の本来の成れの果ての姿だ」
と、策略により溺死風に見せかけたその女の死体を見せます。
ちなみに同時に「日置藩2代目」の死体もありました。
「一日でも生きていられたらもうけもの」
「そう思え」
と言い、旅芸人(顔を隠した笛使い)風の服装をした手風とオトはまたカムイ
と同じく抜け忍として一般大衆の人ごみの中へ消えていきました。

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シブタレ カムイ伝25

いわば裏切りスパイ、シブタレ。彼は農民である。農民の集会で決まった
情報をこっそりと「城代」などの武家屋敷へ横流ししてお金をいただく。
自分の意志でそのような行為を行っている。

後にゴン、苔丸らにそれを逆に利用される。シブタレに嘘の情報を掴ませて
、そこへ武士が駆けつけたその裏をかく。そんなことをするときもある。
当然農民からは嫌われていて、城代の屋敷に入ろうとしたところを取り押さえ
られてボコボコに殴られることも数知れず。

彼は最後の最後でキレる。農民の仲間と一緒に牢屋に閉じ込められ
目の前で「ゴン」が暴発して死亡したとき、リスクを承知の上で武士を罵る。
「お前らがやっているのはただの八つ当たりさ」
「お上(江戸幕府)の定めた拷問のしきたりってものを知らぬわけはないだろ」
「俺たちがこのままここに閉じ込められて」
「江戸へ運ばれないのならば」
「あんたらはまた一揆が起きて失脚するぜ」
「最悪命を落とすかもナ」

などの言葉を流れるように口達者にべらべらとしゃべる。これがきっかけとなっ
て江戸へ行けるようになった。

ちなみに彼は昔は真面目な人間であった。しかし自分の父親を密告のせいで
逮捕殺害されてからは、ひねくれてしまっていた。しかしその牢屋にて「ご隠居」
と呼ぶ、シブタレが尊敬する人間が「あんたの父親を密告したのはこの私」とい
う告白を受けて心を変える。それを伝えた直後その老人は死亡する。
江戸の裁判では「正助」に匹敵するような名演説を幕府の代官を前にして見せる。

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ダブデ カムイ伝24

カムイの元親友ダブデ。彼は一度死にかけたが生存し、奇跡的に
カムイらと再会することになる。非人の全国的な長老「弾左衛門」
の直轄の部下として、日置藩の長「横目」すら上回る権力を持つよう
になる。普段は江戸にて活動している。

「キギス。カムイの兄貴は生きているぞ」
「生きていれば必ず会えるということだ」
「分かったな。」

キギスが実の親「横目」を殺したときにこのように励ましたのはダブデです。
その後キギスは日置藩の非人のリーダーとして活躍することになる。

話は変わるが「笹一角」が日置藩領主を暗殺しようとするとき、一時的に彼を
世話していたことがある。そして「夢屋七兵衛」「赤目」「キク」とも面識があり
彼らの才能を買って、領地を通り抜けさせてあげるなんてこともしました。
この当時夢屋はまだ無一文の身でした。

第二部ではカムイ、竜之進らと共謀して、死刑にされるはずの罪人をこっそり
入れ替える(替え玉の人間とすり替える)なんてことをしたりする。実務関係
ではなく部下を動かしての根回しのようなことを行った。

本来「忍者志望のカムイ」と共に過ごしていたため、「ツブテ」。石の乱れ撃ち
が得意。笹一角にそれを攻撃したところ片手で全て払い落とされたが
それはあくまで「挨拶代わり」であり、本当のダブデの実力はもっと高いとみら
れる。

顔が苔丸のように「ズタズタに引き裂かれていて」人相が判別困難である。
最後の「笹一角」も自分の顔にそのような処置を行ったうえで
「私は草加竜之進である」と申し出た。

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橘一馬 カムイ伝23

ちなみにこのマンガの悪役「目付」の本名は「橘軍太夫」という名前です。
その息子が「橘一馬」です。竜之進と年が近く、一時ライバル争いのような
雰囲気を出していたこともある。しかし竜之進が圧倒的に優位であり、その
後カムイによって一馬は片足を切断され、落ちこぼれのような退廃的な日々
を過ごすことになる。

そこへ「カサグレ」がやってきました。彼を目付の屋敷から引っ張り出して、
強引に農民、漁師の世界を体験させます。「餌が欲しくば自分の力で取れ」
と、彼の目の前で焼いた肉を、飼い犬に投げ与えるなんてこともします。
その過酷な修行を経て、橘一馬は強い剣客にとなれました。

その後「暗殺屋」として偶然草加竜之進を殺すために戦闘します。
しかし負けます。「無二流を学んだこの俺が負ける訳がない!」という自信が
あったのですが、同じくカサグレからそれを学んだ竜之進に負けます。

ちなみにカムイに片足を斬られた理由は、カムイの農民の友達。
相撲を取っていた友人が、橘一馬の手で殺害されたからです。
「辻斬り事件」のとき、あえてその場所に橘一馬を呼び出してカムイ(弟)は
彼を襲い、復讐を成功させました。

しかしその後カムイは後をつけられ、日置藩が雇った用心棒5人に囲まれる
ことになります。まだ忍者ではないカムイは天性の運動神経で相手の技を
避けるのですが、段々追い詰められてきます。そこでどこかの野武士
(事情を知らない)が助太刀に入ったことで一命を取り留めます。カムイは
彼に弟子入りするのですが、彼は「忍者」に殺害されます。
それがカムイ(兄)の忍びを目指した直接のきっかけでした。

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ダンズリ カムイ伝22

正助の父親、ダンズリ。つまりはカムイの義理の父となる。
彼は「早駆けダンズリ」と呼ばれ、長距離走の得意な人間である。
村へ伝令を走って伝えるために重宝された。その息子である正助も
実は走るのが速い。

ダンズリの妻は非人でした。身分を隠してダンズリと知り合い、結婚して
子供が生まれました。それが正助でした。ある雪の日にその女性は
自分が非人であることをダンズリに話しました。ダンズリは騙されていた
ことを知って激怒。その女性を外へ追い出しました。
その女性は首を吊って自殺します。

ちなみにダンズリと正助は下人、位の高い農民の奴隷のような形で
雑用作業を受け持つ存在でした。正助だけはその圧倒的な頭の良さを
買われて「本百姓」、真性なる農民になることができました。しかしその
後もダンズリは下人としてその主の下で働き続けました。

彼は非人のことが嫌いでした。しかしカムイ(双子の弟)事件をきっかけ
にして多少は理解を示し始めたもようです。正助の妻「ナナ」にも
普通に何も変わらず会話している。

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ゴン カムイ伝21

正助と同じ花巻村の若者、ゴン。大柄で力が強い。
力仕事のリーダーであり、農民の中では正助、苔丸に次ぐ
信頼を得ている。

彼は最終的に拷問にて死亡します。「江戸にて公正なる裁判を
受けたい」という願いで出頭したゴン、正助らは、日置藩の武士
たちに厳しい罰を受けます。それでも願いを叶える為に、必死に
なって耐えていました。
しかしその過酷な攻め苦のあまり、一人また一人と命を落として
いきます。そこでゴンが激怒します。
「本当はこんな鎖、簡単に切れたんだ」と一言つぶやいた上で、
縛られた両手の鎖を力で切ります。そして
「よく見ておけ」
と一言つぶやき、鍋に入った水のようなものを飲み干して、それが
原因となって死亡します。

その鍋の中に入っていたのは、煮えたぎった鉛(なまり)です。まあ
熱い液体の鉄と同じようなものだと思えばいいでしょう。そしてそれ
を飲んだあと数歩歩き、体から蒸気が出てきて
体が「どーん」と大きな音を立てて
ゴンは原型を留めることなくバラバラに砕け散りました。
それを見て拷問係の武士たちは震え上がります。

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左ト伝 カムイ伝20

このマンガには「左ト伝」という人物が2人、登場します。
一人は「伝説の人物、左ト伝」を尊敬してその名前を名乗っている、
見習い忍者の一人です。もう一人はオリジナルの「左ト伝」。当然
今は老人で、隠居同然の身です。今回述べるのはそのオリジナル
「左ト伝」です。

彼は弓術の達人でした。それ故カムイのような「忍者修行中」の人間に
弓を教えたことがあるようです。しかし当然彼の本職は、武士。主のために
戦場で活躍することこそが、彼の役割でした。戦乱の世の中ゆえに、主を
変え、諸国を渡り歩くような人生だったといいます。

そんな彼は晩年、クシロに出会います。そして彼と親しくなります。漁の
コツをクシロに教えてもらって、得意の弓を利用しながら魚を仕留める
という場面も登場します。糸をつけた弓で魚を狙うのです。大きい魚には
目印の木の枝(浮きのようなもの)をつけて、彼が疲労するまで小舟で
追いかけるなんてこともします。前にも書きましたがクシロは「鮫(サメ)」
などの、比較的大きめな魚も狙う漁師です。

彼がキクを助け出すときには、助太刀に参上します。最終的にはその傷が
きっかけとなってクシロの目前で息を引き取ります。偶然居合わせた
城代は、「左ト伝」の姿を見て驚きます。元戦友だったからです。
「遺体を引き取らせていただきたい。丁寧に弔いたい」とクシロにお願いした
城代は、クシロに拒絶されます。
「断る!この人は並の武士とは違う!お前らのような汚れた人間ではない!」
城代はその言葉を聞いて
「確かに。この男にとっては、ここに眠らせておくことが最も幸せなのかもしれん」
とそのまま帰ることになります。

その後のクシロは、左ト伝由来の漁の術を使って魚を取る場面がたまに登場する
ことになる。

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クズレ カムイ伝19

クズレという名前の、農民。正助と彼は遠方の出稼ぎ所にて
親しくなる。

正助は夢屋七兵衛にお願いして、日置藩の農民の一部を遠くにある
鉱山へ雇い入れをさせました。正助もそこで働くことになるのですが、
そこで劣悪な環境に押し込められて苦しみます。しかも周囲を警備の
武士が守っているので(鉱山なので警備が厳重なのです)、なかなか
外へ出られません。

そこで正助はカムイの助けもあって、脱出を成功させます。その一方
クズレは自分なりの脱出作戦を決行します。
「俺たちの仲間から、脱走を計画している一団がいます」という
タレコミ(密告)をするのです。「もし俺をここから出してくれるなら、
情報を教えてやってもいいぞ」と。ただしここの責任者である、
上級の武士を名指しで指名しました。お前が一人で宿舎の裏まで
来たならば、話をしてやる。そう伝えました。

そして深夜。約束どおりその武士は宿舎の裏へ来ました。
誰もほかの仲間がいないことを見計らって、柵越しの相手に向かって
「今回はヘタをすると、抜け穴」
「地面に穴を掘ってどこかへ出るつもりらしいですぜ」
と情報を伝えます。全く想定外のその言葉に驚いたその武士は、
クズレに詰め寄って「言え!その穴の出口はどこだ!」と詰問します。
クズレは笑って「そこですよ。すぐそばですよ」
「そのあんたの足元!」

その瞬間地面から数本の手が伸びてきて、一斉にその武士を捕らえました。
かわいそうにその人は人質にされてしまったのです。

その後一揆が起こり、鉱山の労働者全員は自由の身になりました。
しかし戦闘の末、クズレは死亡。
矢と鉄砲の弾を受けて、壁にもたれかかって死んでいる彼の姿を
正助は発見して泣きます。

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小六 カムイ伝18

正助と仲の良い狂人、小六。彼は普通の農民であったが、不幸な
出来事が連続して起きたため発狂。以後様々な場面でこの「小六」が
ニタニタ笑いながら、意味不明な踊りのようなものをしながら歩き回る
場面が何度も登場する。発狂前の小六と正助は、小六の娘「ミネ」を
通して知り合いであった。

日置藩領主がこの「ミネ」の美しさに見惚れて、ぜひ嫁にしたいと小六
に申し出ます。支度金として、高額のお金も渡されました。しかしミネ
は拒否。実は彼女は「草加竜之進」と親しかったからです。

そこで登場したのが「横目」の細工です。小六の提出した年貢米を
「不良品」へと細工したのです。罰として小六は身分を格下げされ、
ミネをお城へ引き入れてしまったのです。

領主との夜を過ごした後、ミネは城の堀に身を投げて自殺。
「死刑執行、および死体の後始末」を司る非人からミネの骸骨を
手に入れたところで小六は発狂しました。

正助はミネのことが好きでした。複雑な心境で竜之進のことを
見守っていました。そのため最終的にこのミネの遺骨は、正助が
洞穴のところに保管してあります。後に非人にされた竜之進は、
「おミネおねえちゃんはここにいます。いつでも会いに来てやって
ください」と正助に言われることになる。

竜之進が「自分はこの先どのように生きるのか・・・」と悩んでいるとき、
彼女の骨を目の前の岩に置き、自分は座ってじっくりと考え込む場面も
登場する。

また忍者「赤目」が小六の変装をして、武士を襲った場面も登場する。
小六の世話をしている正助とカムイのつながりを見抜いた上での行動です。
「小六を殺せ!」と頭に命令されたカムイは、彼を殺そうとします。しかし
途中で異変に気付き「赤目の師匠は正助に化けている!」ということに
気が付きます。お頭から正助を殺せと命令されたカムイは、なかなか決断
できずに悩み苦しみます。
「姉者、許してくれい」
「オラは確かに強くなった。だが何もできんのじゃ」
と頭を抱えて唸ります。

最終的には正助を襲わずに済みましたが、赤目を取り逃がします。

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城代 カムイ伝17

日置藩の領主の家臣。「城代」。これは目付と同じく役職名である。
彼はあまり権力争いに興味がないらしく
「風にそよぐ葦のような心構え」で生きることを信条としている。

彼は先代日置領主の頃からの家臣であり、「日置藩の秘密」についても
熟知していました。笹一角が領主を襲い殺害したために、その秘密を知る
のは彼一人になってしまいました。新しい領主、先代の息子ですが、彼は
「それを教えてくれないか?」と城代に詰め寄ります。
その秘密を教えた瞬間
「領主は刀で城代を殺害」。目付もそれに加担し、城代の命は閉じました。

しかしその領主も忍者(カムイの同僚たち)によって口封じに殺害されて
結局日置藩は取り潰しになりました。その後の代官が「草加竜之進」です。
笹一角と名乗ってますが。

剣術の能力は高くない。一度「用心棒を雇った」目付によって、冷や汗を
かかされるような実験台にされたことがあります。「城代、立ってください」
とお願いされて立ち上がると、既に彼の座っていた座布団が横にスライス
されて切断されていました。「上に座っていたのに、まだ気付かなかったの
です?」と皮肉交じりに目付に言われ、顔を赤らめて退席しました。

夢屋七兵衛と親しい。また正助とも面識がある。比較的穏やかな性格なの
で、積極的に彼らは城代と対話する場面が登場する。
しかし武士であり、一揆の首謀者、つまり正助の仲間を冷酷に処罰する
こともあった。

目付が「蔵屋」という商人を大切にして
城代が「夢屋」を大事にしている。そこで一時権力争いのようなものが
起きた。最終的には目付が勝利し、城代は隠居。七兵衛は日置藩から
手を引く。しかし目付は自ら蔵屋を「公金横領」の疑いで逮捕し、拷問
の末殺害。今度は「イタミ屋」が目付のお抱え商人となる。このイタミ
屋は忍者に殺害され、日置藩滅亡と同時期に死亡。

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青木鉄人 カムイ伝16

アテナの父、青木鉄人。彼も当然武術の達人である。
アテナと鉄人は、カムイの「忍者の修行初期」に、彼の剣術面の指導を
していた経験がある。鉄人はその道場の師匠であった。
アテナと鉄人が、笹一角を訪ねて日置藩に訪れたことがあります。
しかしそのとき、犬を世話するみすぼらしい服装の男性が一人いました。
その彼の元から犬が一匹、何かをくわえてアテナのところへ来ました。
それは「セミの抜け殻」でした。
アテナはそれを見て泣き崩れます。
実はこの犬の世話役はカムイだったのです。
「ここには一角はいないよ!」というサインとして、抜け殻をアテナに渡した
のです。

サエサとも面識があります。そのため「もっと積極的に一角にアタックして
みたらどうか?」ととある人物にアドバイスされて思い悩んだとき
「そうね・・・。あのサエサとカムイだったら」みたいに考え込む場面も一つ
登場します。

横目の娘、サエサは第二部では「ナナと正助の息子、一太郎」を誘拐して
自分の忍者の弟子にしてしまったという経験を持ちます。それを逆にカムイ
がまた盗み出して自分の弟子にします。一太郎は母の弟であるカムイを
「おじ上」と呼んで慕っていました。

この青木鉄人は「目付の息子」。無二流の使い手に敗北して死亡します。
無二流と似たような技を使用するのですが、逆に動きを読まれて反撃を
受けて斬られました。

アテナは刀ではなく薙刀(なぎなた)の使い手です。
しかし鉄人は普通の剣術士であります。
彼が殺された理由は単に「宿の中で目付の策略をうっかり耳にして
しまったから」という偶然が原因でした。口封じのために殺されてしまい
ました。

江戸に住んでいるため、笹一角の辻斬り騒動のことも知っていたようだ。

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カサグレ カムイ伝15

草加竜之進の剣術の師匠になる人物、カサグレ。最初は敵であった。
「目付」というこのマンガの悪役。彼の息子と弟(剣士)を育てたという
実績を持つ。賎民(非人か、あるいは別の低い身分)の出身であるため
本人は表舞台へ出ることはしない。それよりも「自分が育てた弟子が、
どのように育って自分の人生を生きていくか」を楽しみに見守っている
ふしがある。

彼は最終的に「目付の弟」に殺されて人生の幕を閉じます。その様子を
陰から見届けて、彼の死体を葬った竜之進は「見とってくれい」
「拙者は拙者の(生きる)道を行く」
と決意を固めます。ちなみに後に、この「目付の弟」を殺した、瀕死の重傷
に負わせることになる。

「無二流」という、別格な強さを誇る魔剣を使用する。相手の脇差(万が一
メインの刀が折れたときの、控えた二本目の刀)を奪い取って、それで
相手を刺し殺すとか、上空高くに敵を柔術のような技で放り投げて、その
落下点へ走り、下から「上を向けた刀」で相手の胴体を突き刺す、とか。
カムイがその戦いを見ていたとき
「恐ろしい剣術だ。あれを扱える人間がまだこの世に存在していたとは」
と身震いします。

実はカサグレと竜之進が出会う前。竜之進と「目付の弟」が戦闘した経験
があります。無二流の圧倒的強さに、さすがの竜之進も負けそうになるの
ですが、ある瞬間不思議な笑顔を浮かべたあと、彼は倒れて気絶します。
「小六」という狂人が、クナイを投げてその人を倒したのです。
実は彼はカムイの変装でした。
「そやつを生かすもよし、殺すもよし、おぬしの自由だ」
そう言って立ち去ろうとしたカムイに、竜之進は問いかけます。
「おぬしは何のために生きているのだ?」
小六の変装を破り、素顔を見せたカムイは一言、言葉をつぶやいて
立ち去っていきました・・・
「出直しの効く奴はよい」
と。
つまり
「出直しの効く奴はよい。俺には忍者の監視の目が光っていて、ほかの
生き方を探そうとしても無理だ。逆らえば殺される」
「生きること。第一優先のそれだけが俺の生きる目的」
「抜け忍として追っ手を払い、戦い続けることだけが俺の当面の目標さ」
「お前のその悩みは恵まれているのだよ」
「そんな立場にいれるお前が羨ましい。お前のその試みがうまくいく
ことを願うよ。俺には手の届かない世界だが」

こう言いたかったのでしょう。

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横目 カムイ伝14

弥助、カムイ、ナナの所属する非人の部落の長、横目。
彼は目付という職業の武士と親しく、彼の部下として仕事を引き受ける
ことが多い。

草加竜之進が日置藩の領主になったとき。既に目付は職を失いそこには
いませんでした。しかし横目はそれでも竜之進のやることを邪魔します。
「俺は武士ってものが大嫌いなのさ」と、
非人と百姓の身分差別を撤廃しようと、秘密裏に工作を続ける彼らの逆行
する細工を続けます。

最終的に横目は「キギス」によって殺害されます。このときの原因は
「私たちも正助たちの一揆の兵として参加したい」と言い出して行動を始めた
非人の人間を、横目一人が止めます。
ナナ、妊娠中でお腹がふくらんでいた彼女を蹴り飛ばします。
そしてそれが原因で、彼女は叫び声を上げて苦しみ始めました。
「もうやめてくだされ」と言った弥助(ナナ、カムイの父)を今度は
刀で斬り殺して殺害。
激怒した横目の部下「キギス」が横目と戦闘し、結果的に倒れることになり
ました。

その直後、この衝撃がきっかけとなってナナの2人目の子供が無事、誕生
しました。しかし同時に弥助の死体もありました。

彼は強いですが、あまり「忍者同士の戦闘」には向いてません。
カムイの師匠「雲水」というお坊さん(風の忍者)に負けることがあり、
「サエサ」という彼の娘も、カムイを追いかけて忍者になりました。
「赤目」も、自分の目的のために横目から「スリ」の行為をして、書状を
奪い取るなんてナメた真似をします。忍者から書類をこっそり抜き取る
のですよ。

カムイは横目を一度、「瀕死の重傷まで負わせた」経験があります。
その後横目の腹にはその傷跡が残りました。のちの一揆で
「苔丸」と「正助」が逃げている途中、横目ほか非人戦士数人が彼を
襲います。あと一歩のところへ追い詰めたとき、横目が自分の体の
異常を感じ取りました。

木の上にいたカムイ(鏡隼人の変装状態)が手裏剣を投げたのです。
しかも弱く。
着物の上に刺さったその手裏剣は、なんと
横目の古傷にダイレクトに刺さるルートの手前で止まりました。
それで怖気づいた横目は正助らに向かって(カムイのことは気付かない)
「運が良かったな」とつぶやいて立ち去りました。

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松林剣風 カムイ伝13

水無月右近は松林蝙蝠斎に敗れた後、彼本人のアドバイスに応じて
江戸へ向かいます。そして「剣風」という松林兄弟の弟に出会います。
しかし彼は「江戸幕府沈没計画」の一員でした。

そんなとき、日置藩の江戸勤務の武士たちが相次いで襲われるという
事件が起きます。右近と、そして偶然再会した「アテナ」は「これは
笹一角の仕業なはずだ」と確信します。

実はこの「老中暗殺計画の団体」が、予行演習をかねて一角を救ったの
です。「一緒に幕府を倒さないか?」と誘いをかけたのです。
しかし一角は「あくまで私の敵は日置藩ひとつだ」と断りを入れてその場を
立ち去ります。

そして一角はアテナ、右近らと接触はするのですが、説得に応じることなく
姿をくらまします。そして水戸へ行こうとした日置藩領主を襲って、復讐を
完了させます。

その後の一角の行方を知りたい3人(アテナ右近剣風)は、日置藩の江戸
屋敷へ侵入します。話によると「草加竜之進という名前の、顔をズタズタに
引き裂いた判別不可能な男が自首してきた」とのこと。竜之進とも親しい
アテナはこれが一角だと確信します。

一角は竜之進本人、およびアテナ右近剣風の目の前で、槍で刺されて
死亡。アテナは尼になり、右近はぶらぶらと何もせず、竜之進は日置の
代官になり、少し遅れて剣風は農作を再開します。

牢屋で笹一角と偶然同室した竜之進は、この処刑ののち
「笹一角」と名乗り続けることになります。両方の顔を知る
「正助」「苔丸」「カムイ」「ナナ」も、公の場面では竜之進のことを
「一角さま」と呼ぶ慣習がついた。

なぜならば「草加竜之進」という名前は、一角が引き継いで絶命した
のですから・・・。

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水無月右近 カムイ伝12

彼は武士でしたが、あるとき将来に絶望して日置藩にて農作を始めます。
ほかにも十数人の仲間がいました。しかしそんなときに正助など、農民の
人たちが一揆の首謀者として捕まり、それを助け出しに行きます。正助の
連行される行列を襲い「早く逃げろ!」と言うのですが、正助は
「私たちは江戸へ行き、お上の健全なる裁きを受けるまでは逃げません」
と、そのままその場所に留まります。そのうちに兵士が集まってきて、
仲間とともに鉄砲で撃たれ、死亡。それが彼の最後でした。

前回の記事で書いた「アテナ」の死。それを目の当たりにした右近は、
「この土百姓らめ!!」と大声で怒鳴りながら、自分の剣を振るい、
アテナを襲った百人程度の農民に襲い掛かり皆殺しにします。
彼も「竜之進」「一角」と並ぶ剣術の達人でした。

彼はかつて「笹一角」と剣術道場にて「道場破り」として訪れて、
一角を倒して立ち去りました。しかしそれが気に入らない目付は
お抱えの非人忍者「横目」にお願いして彼を潰しに行きます。
クサリガマを武器にした横目に片足を切断され、敗北します。

その後腕を磨いた右近は、横目と再び戦うべくこの地を訪れます。
しかしそこには直前に誰かに斬られて瀕死の重傷の横目がいました。
「せっかく出会えたのに・・・皮肉なものだ」
「言え。誰がやった?」
「カムイじゃ。だがやめた方がよい。あやつには勝てん」
その後彼はカムイを追いかけることになります。

しかし結局「松林蝙蝠斎(まつばやしへんやさい)」という剣術の達人に
出会えたことがきっかけで、究極の武術の高みへ登るという道を捨てる
ことになります。そしてその弟である「松林剣風」と共に農作業グループ
に参加することになったのでした。

このマンガ全般では、武士が弱いです。
「竜之進」がカムイに敗北する場面、一方的にあしらわれる場面が何十回
と登場します。
「松林蝙蝠斎」はカムイの師匠である「赤目」に忍術の基礎を教わった、だ
から強いという設定です。彼はカムイ本人とも戦闘し、負けています。
「笹一角」「アテナ」もカムイに敗北経験あり。
カムイ本人も、弟子入りした浪人の武士を「忍者に殺害されているのを
目撃した」ことが忍者になったきっかけでした。
そして「横目」も忍術系の戦士です。
「キギス」も似たような技を少しですが使用します。

竜之進と一角が日置藩領主を襲い、失敗したとき。彼ら2人に死なれては
困るカムイは、興奮する一角を石で投げて気絶させます。竜之進を、何の
困難もなく斬りつけて戦闘不能。しかも「ぎりぎり内臓を傷つけずに倒す」
なんて器用な真似をやってのけます。その後の竜之進の治療をしたのも
カムイです。

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笹一角 カムイ伝11

草加竜之進の(元)剣術道場の師範であった笹一角。しかし身分は
竜之進の方が上であった(彼の父親に一角が世話になった)ため、
年上でありながら笹一角は彼へ敬語を使っている。

彼は日置藩領主を暗殺しようと企てます。しかし何度も失敗します。
共に行動していた竜之進は「復讐の意義に疑問を感じ始めた」といって
復讐へ後ろ向きになります。
「あなたはあなたの道を生きてくだされ」と言い残して、一角はそれでも
領主を斬り殺す道を選びました。

彼はようやく、川を籠(かご)で渡っている最中の領主を襲い、復讐を成功
させます。そして当然捕まり、牢屋に放り込まれます。裁判のようなもの
が開かれ、打ち首になることを拒否し、裁判官の武士へ手を縛られたまま
猛突進。警護の武士たちに槍で突き刺されて死亡します。彼の残した最後
の言葉は
「よく見ておけ!」
「これが武士の最後だ!」でした。

彼は「アテナ」という女性と知り合いでした。彼女は一角のことを好きになり
慕っていました。アテナは一角の死後、竜之進の管理下の日置藩にて
尼になる道を選びます。そんな彼女は、あるとき偶然一揆を起こすために
行進中の農民と出会い、それを制止します。
「ここから先へ行くのなら、斬ります」。彼女もまた、武術の達人です。
見せしめとして「みねうち」したつもりでしたが、何とその農民から血が出て
きました。木の上から「横目」という忍者が、
手裏剣のようなものをタイミングよく投げて、その農民を殺したのです。
「ふざけるな!」と激怒した農民は一斉にアテナを襲い、殺害。

一角の友人でもあった「水無月右近」という武士がそこへ駆けつけると、
もはや手遅れの彼女の姿がありました。

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夢屋七兵衛 カムイ伝10

「夢屋」というお店を経営する商人、七兵衛。彼は武士ではないので
「夢屋七兵衛」というフルネームが通称名称である。名字はありません。

彼は日置藩の荒地の開発に資金を貸し出していました。そのため正助ら
と「商売の取り引き」を行う。そんな立場の人でした。金にがめついですが
礼儀正しく、農民とも対等な目線で付き合うので、彼らからは「そこそこ」の
評判を得ていました。

しかし彼に敵対する「目付」という役職の武士。そして「蔵屋」という商人。
彼らが「藩札」という、地域通貨を流通させてから彼の雲行きが怪しくなっ
てきました。全てのこの地区の取り引きが、蔵屋を通さなくてはいけなく
なったので、彼のところにお金が回らなくなったのです。

最終的に日置藩は潰れます。それによって藩札制度はなくなります。
七兵衛も別の藩の開発に重点を置き始めて、日置藩とのつながりが薄く
なっていきました。

彼には冷酷な部分があります。クシロと付き合っていた女性「キク」とい
うのは、元夢屋の店員です。彼がキリシタンの疑いをかけられたとき、
「もはや私の力ではどうにもならん」という、投げやりの姿勢を見せました。
また正助に頼まれて、貧困農民を「スルメ製造工場」や「鉱山」へ、人夫
として仲介して雇い入れたのですが、そこでも劣悪な環境へ農民たちを
陥れて彼らに恨まれました。

次第に彼の元からは人が離れて行きます。商売取り引きの相手からも
「仲間はずれ」にされて、資金が不渡りになり、お店が潰れます。海の
向こうの彼の隠れ家で七兵衛は「どうしてこんなことになったんだろう」
と悩み苦しみます。そこへ「赤目」という彼の側近の一人が、その冷酷さ
を指摘します。

七兵衛は逆上して、銃を向けます。そして発砲。
「あんたが打つか打たないか。俺は打たない方に賭けたのさ」
「結局それがあんたの本性だった、ってことさ」
そう言い残し、隠れ家のドアから赤目は海へと飛び込みました。

七兵衛は絶望しておお泣きします。
そして赤目の死体は海を流れ、クシロの目の前に転がってきます。
「フン、どっかで見た顔じゃのう。だが知らん」と無視して通り過ぎよう
としたところ、サメが現れて赤目の死体をさらっていきます。
クシロは獲物として、そのサメを狙います。

以上、カムイ伝のラストシーン。正助が殺害(未遂)された後の、最後の
エピソードにクシロと赤目が登場します。

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草加竜之進 カムイ伝9

元日置藩の家老の息子であった草加竜之進。彼は目付と領主の陰謀に
はまり、一家を皆殺しにされて放浪の身になる。

そして最終的に非人の部落に放り込まれる。屈辱的な毎日を送りながら
復讐の機会をうかがいます。しかしそんな毎日を送るにつれて、そんな
自分に嫌気が差してきます。
「領主が死んでも、また次の誰かがそこに立つ」
「日置藩が潰れても同じ。幕府直轄の役人が統制するだけ」
「ならば結局拙者のやろうとしていることは無駄なのではないか?」
と思い悩みます。

彼には正助との面識があります。
「我々は土に生きる民」
「我らの力、一人一人が弱くとも」
「子の代、孫の代」
「そう受け継がれていく流れは決して弱くはないはずだ」
いつか正助にそう言われました。

「拙者にはそんな真似はできない」
「孫の代まで待てというのか」
「拙者が武士として生きる道は」
自問自答を続けた末、彼は「木の間党」というグループと手を組み
「百姓のために極悪商人を襲う」
「乱暴な武士を懲らしめる」
みたいな行為を行い始めます。

しかしそれも結局失敗に終わり、逮捕されます。
のちに日置藩は潰れて、幕府直轄領地となるのですが、そのときに
彼はそこの最高責任者へ大抜擢されました。決して罪が許された
という訳ではなく、元「農民の味方」であった彼を利用して、大衆の
暴走を食い止めよう、という幕府の意図です。

しかしそれも潰れます。過剰に百姓を意識した政策を取るあまり、
その立場さえ捨てることになります。
第二部のラストでは、医者になるために長崎へ船で向かうという
シーンが描かれて終了します。

彼は一度、「正助が農民一揆の容疑者として逮捕された!」というニュースを
聞いて、激怒したことがあります。農作業用の馬を借り、日置藩の城へ走ら
せて、雨の中一人で戦いを挑みます。
「門を開けろ!」
「我は草加竜之進だ!」
「悪人、日置藩領主を殺しに来た!」
「農民への圧政をやめろ!草加竜之進、ここにあり!!!」
と、大声で叫びます。

しかし豪雨にかき消されて誰も出てきません。門も開きません。
そのうち馬が足を滑らせて「べシャ!」と横になって倒れます。
当然竜之進も、叫ぶことができなくなります。
日置城。
日置城の外塀。
倒れた馬と、竜之進。
雨が降りしきる中、静かにそこに彼らがいました。

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クシロ カムイ伝8

漁師、クシロ。彼は「キク」という女性と結婚するが、やがて死別する。
その後は淡々と漁師を続けていて、物語の途中で登場人物の数人と
偶然接触する。

荒れ狂う海の上で、漁のためのヤリを手にして、水中のサメと格闘する。
「世の中の荒波は決して絶えることがない」
無情観、絶望的な「圧倒的強者への尊敬」を向けながら、命の危険を
犯してただ漁を続ける。

彼は「サエサ」という、カムイを愛し慕う女性忍者と出会う。
「カムイ、カムイと夢にうなされていたが、それは何だ?」
「誰だ?誰かの名前か?」
「もしそいつが死んだらどうする?」
「世界とはそんなちっぽけなものじゃない!」

遠く離れた無人島に一時的に滞在しているクシロの元へ
流れ着いたサエサへそう言いました。

彼は「キク」という、キリスト教を信仰する女性と恋に落ちます。
しかし権力者のキリシタン狩りにはまり、死刑にさせられそうになり
ます。しかし数人の協力もあって、助け出すことができました。
その後人間不信のようなものに陥り、無人島で二人だけで暮らします。
病気になったキクを医者に見せることなく、自分ひとりで看病を続けました。

その後クシロは病に倒れて数時間気絶します。
そして目が覚めるとその友人の姿があります。
「(キクのことは)虫や波風からは守った」
「だが押し寄せる風そのものはどうにもならん」
「見たければ見ろ!」と、袋で覆われたキクの布団を彼は指差しました。
よろよろと近寄って、その覆いを取り外すと
もはや風化して、人間の姿がボロボロになったキクの死体がありました。
もう数日間たっていたのです。

ですから漁師たちの中でただ一人、別格の雰囲気を醸し出します。
「おい、お前ら金を出すから、その魚よこせ!」と無礼にも近づいてきた
野武士に対して「フン、知るか!」とクシロだけは平然としていました。
そして遠くの方へヤリを投げます。それが

野良犬3匹を同時に串刺しにします。一本の槍で、です。
唖然とする野武士の横を通り抜けて「漁に行くぞ」と連れ添いの部下
(仲間の漁師)へ声をかけて立ち去ります。その漁師は、走っていって
ヤリを引き抜き
3匹の犬が突き刺さったヤリを肩にかついで
同じく野武士たちグループのよこを通り抜けて
小船まで行きました。
犬の死体から、鮮明な血がしたたり落ちていました。

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鏡隼人 カムイ伝7

カムイは忍者です。ですから時に変装して武士や農民の家に入り込みます。
彼が武士の家に「剣士、お抱え用心棒」のような身分で潜入したときの偽名
がこの鏡隼人です。

彼は目付という役職の大物武士に雇われました。そしてその後江戸へ移動
して活動します。彼が探し求めていたのは「日置藩の秘密」というものです。
なぜかは知らないのですが、正助らが住むこの藩だけは江戸幕府から
「当たらず触らずのように接せよ」という常識がありました。そのため本来
取り潰しになるような出来事、上層部の失態があっても「お咎めなし」という
処分になることがよくありました。江戸幕府としてはそれが面白くなかった
のでしょう。「あいつらの秘密を何としてでも暴き出せ」という指令がカムイ
など忍者に放たれました。

のちにカムイはその秘密の文書を発見します。「手風」という忍者と一緒に
です。それによると何と
「徳川家康は奴隷の身分の出身だった!」ということでした。その彼の
人身売買の証明書などいくつかの紙が内封されていました。

「手風」「これで俺もお前も」「この忍者を抜けるしかなくなったな」
「この秘密を暴き出した俺たち忍者本人が」
「無事でいられる訳がない」
「まあいっしょにがんばろうな、同志よ!」
と皮肉まじりにカムイは言いました。

その後長い長いカムイの失踪生活が始まるのです。
「カムイ外伝」というマンガには、このカムイの失踪時期のことがもっと
詳しく描かれています。
親友であった「鷹」「犬」を殺される。
「味方だ」と思い込んでいた人から殺意の刃を放たれる。
そして同じく「抜け忍」である人と偶然出会い、そして別れていった
という出来事。

ちなみに「サスケ」というマンガでも主人公サスケは幸せにはなれません。
父親を殺され。
父の新たなる妻、サスケの新しい母を殺され。
母の娘であった「義理の姉」も死に。
母が最後に残した父親と彼女の息子「小猿」を
目を離した隙に奪われ行方不明。

「あれはサスケではないか?」と不審に思った敵の忍者が
サスケの背中にクナイ(手裏剣)を投げます。それが直撃し
彼は倒れます。よろよろと「小猿・・・」とつぶやきながら歩き
続けました。「あれはサスケではない。あんな攻撃、避けられぬ
はずがない」と結論付けて忍者は去っていきます。

以上、「サスケ」の物語が最終巻で、物語のエンドとなります。
救われぬ物語です。

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キギス カムイ伝6

非人の長「キギス」。先代の長「横目」からその役職を引き継ぐ。
第一部の終盤にて。

彼はナナのことが好きでした。
しかし彼女は正助と結婚します。
ですから絶望しながら毎日を生きていました。
横目が死亡し、「お前が今度からはここのリーダーだ」と言われても
嫌だと拒否する姿勢を見せました。

しかしそこで、彼の古くからの友人が
「ナナさん親子を放っておくのか?」と言ったのをきっかけに、決意を
固めます。当時ナナと正助には子供がいました。

「カムイの兄貴は生きているぞ」
「生きていればいつかきっと会える」
キギスはカムイと面識がありました。しかし忍者になるため人知れず
非人の村から出て行きました。事情を知らない村の人々はカムイは
事故にでも遭って死んだのではないかと思っていました。

しかしカムイは忍者になりました。「忍者」→「江戸幕府」→「非人の
全国的な最長老」→「その友人」→「キギス」という形で情報が
回ってきたのです。

忍者になる以前から、天才的な運動能力を発揮していたカムイ。
非人の一般人は嫌っていましたが、横目やキギス、正助などごく
一部の人間は「こいつは只者ではない」「将来必ず大物になるで
あろう」と期待していました。

キギスにとってカムイは憧れの存在だったのでしょう。
ちなみに農民に襲われて死にそうになった正助を助けたのはキギス
です。そして彼の部下の非人の人たちです。
「お前、裏切ったな!」と激怒して正助に襲い掛かる数百人の農民
たちを必死になって止めようとしたのは、非人たちでした。
農民のなかでただ一人非人たちと対等な目線で対話を繰り返した
のは、正助だったからです。

カムイのために。
ナナのために。
キギスは正助を守って国外へ逃がしました。

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苔丸 カムイ伝5

ナナと親しい非人の男性、苔丸。彼は元農民だったが、事件があり
罪として非人へ身分を格下げされた。

彼は「玉手村」という蚕、養蚕を生業とする村の出身者。そのため
彼の仲間入りで非人の部落には、絹糸を栽培製造する場所が秘密
裏に作られた(本来許可されていません、行商人に密売するという
形で利益を挙げています)。

彼は一揆の首謀者の一人であった。しかし捕まる。
「お前はどこの村の出身だ?」
「知らぬ!」
「では非人ということだな・・・」
「農民は旅をすることを許可されてはいない。その身なりはほかの
身分ではない。この近くでそんな姿でいるということは、非人である
という証拠にほかならない」
「文句があるなら正しい身分を名乗ってみろ!」
という問答の末、彼は非人の村に放り込まれました。
ちなみに正助とは玉手村時代からの知り合いである。
非人の間では「スダレ」という名前で呼ばれている。

正助と互角程度の頭脳を持ち、2人が農民グループの
2頭体制で実質支配している。
農民と非人の仲を取り持つ役割も背負っている。
正助は他の農民たちとは違い、非人たちと別格に仲がいい。
それがナナと知り合ったきっかけでもある。

ちなみにカムイの幼少時代、正助とカムイはそこそこ親しかった。
カムイの弟の死刑現場も、正助は目撃している。
「やい、コゲラ(親友の名前)を殺したのは誰だ!」
「お前らが自分の子供を殺されたら、どんな気持ちだ!」
と叫んだ末、カムイ(同じ名前です)は首を切断されて絶命。
その後風化して骨、頭蓋骨だけになった彼の頭を兄が叩き割る。

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