日々の進歩

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錦丹波 カムイ伝35

これにてカムイ伝シリーズは最後になります。お疲れ様でした。
最後に日置藩の新しい代官である「錦丹波」についてのお話をします。
初代日置藩当主。2代目日置藩当主。草加竜之進。錦丹波。
この順番で日置藩の長は入れ替わります。
最終的には錦丹波すら失脚するのですが、それはここでは触れません。

カムイ伝。第15巻。
正助たちは一揆を起こした罪で、江戸へ運ばれます。
そして錦丹波直轄の役人数人が、死刑になるなどの処分が江戸幕府から
下されました。錦丹波は「よくがんばった」ということで無罪になったのです
が錦はあえて、江戸幕府の高官に「もう一度日置藩の代官を務めたい」と
申し出ます。

そして彼は日置藩に帰ってきました。
「私は再びこの藩を受け持つことになった!」
と大声で農民たちに挨拶し
「このたびの一揆にて、首謀者の大半は処刑になった!」
「しかしたった一人だけ」
「我々に協力的な人がいたので、彼だけは特別に」
「命を救われた!」
「見よ!」
と彼は刀で籠(かご)を切り裂き、そこを馬に乗って立ち去りました。
中からボロボロになった一人の人間が出てきました。
それは正助でした。

「お前・・・」
「なぜ生きているんだ?」
「仲間を売ったのか?」
「裏切ったのか?」
と当惑してざわめきが聞こえるなか、たった一人だけ一目散に正助へ
向かって走り寄る一人がいました。
ナナです。
「あなた、何か言ったらどう!」
と強く主張しても
「アア!ウウ!」というおかしな声しか言いません。

「お前!裏切ったな!」

数百人の農民が一斉に正助に襲い掛かります。
「待ってください!この人は!」と弁明しようとしたナナ。
遅れて彼の元へ来た一太郎(二人の息子)。
「何か理由があるはずだ、やめろ!」と彼らをかばおうとした
キギスと数十人の非人たち。

彼らもろとも怒声と大声の元、多勢に無勢の戦闘が繰り広げられました。
少し離れたところで、錦丹波は「死んだ奴は英雄」「裏切った奴は
ただの人間」と笑いながらつぶやきました。

以上、カムイ伝お疲れ様でした。
ちなみに種明かしを。
正助は舌を抜かれていたのです。
周到に「予備の人質」で実験を繰り返した上、実行された
「口封じ」のための手段です。

正助の口の中には舌(食物を飲み込むための、べろ)がありません。
錦丹波らによって抜き取られていたのです。
ですから言葉の発音が不可能だったのです。
ナナは「待ってください。この人は舌を抜かれてしゃべれないんです!」
と言おうとしたのですが

圧倒的多数によって押しつぶされて死亡しました。
第二部、生存した正助は頭からかぶりものをしています。なぜならば
顔が拷問によってズタズタに引き裂かれているからです。
更に言葉は当然、しゃべりません。筆で紙に文字を書いて、意志を
他人へ伝えます。

錦丹波はその後失脚し、カムイらの世話になるのですが、不思議と
彼らは錦に対して恨みは抱いていません。彼本人は単純に
「命懸けの戦い」を続けてきただけだ、そう思っているからです。

「おのれの人生、おのれの目で見届けろ」
草加竜之進(牢屋内)の目の前で切腹しようとした錦丹波は、
「赤目」に止められました。腕を折られ「片腕では腹は切れまい」と
体を破壊されました。

一揆の百姓に取り囲まれ、刃を向けられながら錦丹波は平然として
いました。隣の部下はガタガタと震えていたのにも関わらず。
最初から死ぬ気で百姓の一揆と向き合っていたのでしょう。

カムイ伝 1
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カムイ伝の続きをおながいします

| URL | 2009年10月02日(Fri)21:19 [EDIT]